浄玻璃の鏡(読み)ジョウハリノカガミ

デジタル大辞泉 「浄玻璃の鏡」の意味・読み・例文・類語

じょうはり‐の‐かがみ〔ジヤウハリ‐〕【浄×玻璃の鏡】

仏語地獄閻魔えんまの庁にあって、死者生前善悪行為を映し出すという鏡。転じて、鋭い眼識
大蔵のお局さまの、―にかかり」〈逍遥桐一葉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「浄玻璃の鏡」の意味・読み・例文・類語

じょうはり【浄玻璃】 の 鏡(かがみ)

① 仏語。地獄の閻魔庁にあって、死者の生前の善悪の所業を映し出すという鏡。
※孝養集(1143)上「よしなき名聞利養にふけり、造る罪併ら、浄頗璃の鏡に浮ばむ時」
② ごまかすことのできない澄みきった眼識。
※桐一葉(1894‐95)〈坪内逍遙〉四「大蔵のお局さまの、浄玻璃の鏡にかかり、見顕はされたといやったは」

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