浄地(読み)ジョウチ

デジタル大辞泉 「浄地」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ち〔ジヤウ‐〕【浄地】

清浄な土地寺院などがある土地。
寺院で、塩・醤油など僧の食料を置く所。

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精選版 日本国語大辞典 「浄地」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じ ジャウヂ【浄地】

〘名〙 仏語
菩薩修行段階で、歓喜地をはじめとする十地の第二である離垢地(りくじ)をいう。
② けがれのない土地。寺社などのある土地。聖地
※続日本紀‐宝亀元年(770)二月丙辰「即復拾置浄地、不人馬践一レ之」
③ 寺院で僧侶の食料を置く所。〔天正本節用集(1590)〕

じょう‐ち ジャウ‥【浄地】

〘名〙
① 汚れのない清らかな土地。
※読書放浪(1933)〈内田魯庵銀座築地の憶出「築地の居留地は〈略〉パン屋や乳屋の配達も讚美歌を口誦む浄地であった」

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