流連荒亡(読み)リュウレンコウボウ

デジタル大辞泉 「流連荒亡」の意味・読み・例文・類語

りゅうれん‐こうぼう〔リウレンクワウバウ〕【流連荒亡】

《「孟子」梁恵王下から》遊興酒色にふけり放蕩をきわめること。

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精選版 日本国語大辞典 「流連荒亡」の意味・読み・例文・類語

りゅうれん‐こうぼう リウレンクヮウバウ【流連荒亡】

〘名〙 (「孟子‐梁恵王下」による語。「荒」は貴重な年月を荒(すさ)んで送り、「亡」は政治を怠り失う意) 狩猟や遊興にふけって家に帰るのを忘れること。転じて、物事にふけっておぼれること。
将来之日本(1886)〈徳富蘇峰一二「如何に酒池肉林、流連荒亡の楽をなすも」

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四字熟語を知る辞典 「流連荒亡」の解説

流連荒亡

狩猟や遊興にふけって家に帰るのを忘れること。転じて、物事にふけっておぼれること。

[活用] ―する。

[使用例] 彼は〈略〉若い時分には花街に流連荒亡して、人情機微にも通じている[中山義秀*天保の妖怪|1953]

[使用例] ただ、流連荒亡の揚げ句、時折太宰治がこんとうするようによろめく姿を見て、それを抱え歩きながら、奇異な感銘に打たれたことはある[檀一雄*火宅の人|1975]

[解説] 「流連」は舟に乗って上流へ行ったり下流に行ったりして楽しみにふけり、家に帰るのを忘れること。「荒亡」は狩猟や飲食の楽しみにふけること。

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