法伝寺(読み)ほうでんじ

日本歴史地名大系 「法伝寺」の解説

法伝寺
ほうでんじ

[現在地名]笠松町上本町

笠松町役場の近くにある。常行山と号し、真宗大谷派、本尊阿弥陀如来。享保六年(一七二一)の笠松村明細帳(高嶋文書)に文禄四年(一五九五)専教坊開基とある。以下、寺伝によれば享禄元年(一五二八)長池ながいけ村に創立され、天台宗に属し専慶坊と号した。天文四年(一五三五)本願寺証如の法弟となり改宗、名を法明坊と授けられ、これを坊名とし、足近あぢか(現羽島市)満福まんぷく寺末となった(満福寺はのち墨俣に移転)。文禄四年一〇月の木曾川洪水で建物が流失。その後当地に移転し寺坊を営んだという。その時期は元和二年(一六一六)とみられる。

法伝寺
ほうでんじ

紗那村字レコプヲマナイにあった択捉えとろふ島で最も古い寺院。曹洞宗、山号は択捉山。根室開法かいほう寺の末寺、本尊は釈迦如来。明治一六年(一八八三)に布教所の住職になった塙禅智の尽力により、同一九年寺号公称が許された。本堂庫裏があり、境内面積一千坪。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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