泉勝寺(読み)せんしようじ

日本歴史地名大系 「泉勝寺」の解説

泉勝寺
せんしようじ

[現在地名]大東市赤井二丁目

真宗大谷派、山号宝寿山、本尊阿弥陀如来。本願寺一〇世証如が天文八年(一五三九)当寺に阿弥陀如来絵像を下付しているが、その裏書願主に道欽とあり、開基は道欽と考えられる。草創時は道場の形態であった。隣接する本念ほんねん寺の由緒に「天文五年八月開基道欽ト申者本願寺証如上人ノ法弟トナリ、此地ニ於テ一宇ヲ建立」(「本念寺明細帳」本念寺蔵)とあり、本念寺道欽と当寺の道欽とは同一人物と考えられる。「天文日記」に「就当番之儀、加州直参前若松下相川道欽樽持参之」(天文一一年一一月一〇日条)とあり、この道欽と同一人物であるかは定かでないが、当寺のかつての中本寺本泉ほんせん(現四條畷市)であり(当寺蔵聖徳太子絵像裏書)、この本泉寺は加賀の本泉寺と同系であることからその可能性もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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