デジタル大辞泉
「油差」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
あぶら‐さし【油差】
〘名〙
①
行灯(あんどん)などの油皿に、補給する油を入れる容器。また、油を入れる人。容器は
瀬戸物、また
銅器もある。あぶらつぎ。あぶらがめ。〔
日葡辞書(1603‐04)〕
②
遊女屋で、遊女部屋などに
灯油をつぎまわる男。あぶらつぎ。
※雑俳・柳多留‐四四(1808)「おきゃアがれ油さしめが上ざうり」
③
工場などで機械類に油を差すこと。また、その道具。あるいはそれをする人。
※海に生くる人々(1926)〈
葉山嘉樹〉二「油差しは、
動揺のために、機械と機械との狭い部分に入り込むのに、神秘的な
注意を払った」
あぶら‐さ・す【油差】
〘自サ四〙 (「あぶらざす」とも)
器具などに油や
油脂を塗る。灯火用などとして油を注入する。
※蘇悉地羯羅経略疏寛平八年点(896)二「車の鎋に膏(アブラサシ)、敗傷せざらしめて、至到する所有るがごとく」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報