河道村(読み)かわみちむら

日本歴史地名大系 「河道村」の解説

河道村
かわみちむら

[現在地名]びわ町川道かわみち

細江ほそえ村の西、あね川左岸にあり、南は湖に面する。古代浅井郡川道郷(和名抄)の遺称地。川道とも記した。中世河道庄に属した。史料にみえる東河内ひがしかわちは当地のこととみられ、河道浜・西河内などと称された姉川河口の大浜おおはま中浜なかはま南浜みなみはま地区とは分別されていたようである。寛永石高帳には東河道村とみえ高一千七〇八石余とあり、旗本阿部領。貞享二年(一六八五)以降は大和郡山藩領となった。なお天保八年郷帳に川道新田五〇石余が高付され、幕府領となっているが、これは姉川筋に開かれたものという。享保九年大和郡山領郷鑑には慶長七年(一六〇二)の検地結果として高一千七〇八石余・一一七町七反余、うち上田三四町九反余・中田一五町八反余・下田一八町四反余・下々田四町余、上畑二二町五反余・中畑九町八反余・下畑九町六反余・下々畑一反余、屋敷二町三反余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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