沢田郷(読み)さわだごう

日本歴史地名大系 「沢田郷」の解説

沢田郷
さわだごう

現在の東沢田・中沢田・西沢田などを遺称地とし、一帯に比定される。愛鷹あしたか山の南麓にあたり、中心部を東西に根方ねがた街道が通っていた。暦応二年(一三三九)四月五日、足利直義が「駿河国金持庄内沢田郷」を伊豆国田方たがた郡の円成えんじよう(現韮山町)に寄進している(「足利直義寄進状写」北条寺文書)。嘉慶元年(一三八七)九月二三日管領斯波義将は当郷の役夫工米は京済なので、使者が現地で直接徴収するのを止めさせるように守護今川泰範に命令している(「管領斯波義将奉書」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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