江森月居(読み)えもりげっきょ

精選版 日本国語大辞典 「江森月居」の意味・読み・例文・類語

えもり‐げっきょ【江森月居】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「江森月居」の解説

江森月居

没年:文政7.9.15(1824.11.5)
生年宝暦6(1756)
江戸中期の俳人別号は竹巣など。20歳ごろ与謝蕪村に入門し,早くからその才能が認められた。しかし才人にありがちな放縦一面があったらしく,松岡士川宛の手紙で蕪村は「(吉分)大魯,月居のごとき無頼者」と記している。蕪村死後は自派の勢力の拡大に努め,寛政2(1790)年には二条家俳諧宗匠の朱印免状を与えられているが,この免状を得るために二条家に金30両を納めたという。晩年関西を代表する俳壇大家と目されたが,作品は精彩を失った。<参考文献>大谷篤蔵『俳林間歩』

(田中善信)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「江森月居」の解説

江森月居 えもり-げっきょ

1756-1824 江戸時代中期-後期の俳人。
宝暦6年生まれ。安永の初め与謝蕪村(よさ-ぶそん)門下となり,同派句集「続明烏」で注目をあつめる。高井几董(きとう)とならび称され,蕪村没後は関西で勢力をきずいた。作品は「月居七部集」におさめられている。文政7年9月15日死去。69歳。京都出身。別号に三菓園,三巣園,些庵,竹巣など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android