大魯(読み)たいろ

改訂新版 世界大百科事典 「大魯」の意味・わかりやすい解説

大魯 (たいろ)
生没年:1730?-78(享保15?-安永7)

江戸中期の俳人。姓は今田,名は為虎。のち吉分姓。馬南,蘆陰舎とも号する。徳島藩士だったが致仕,1766年(明和3)ごろ上洛して文誰,さらに蕪村に師事し,蕪村の高弟として活躍,73年(安永2)大坂宗匠となり中興俳諧諸家と交わる。その後事を起こして兵庫に移り,不遇のうちに没した。激しやすい性格で人にいとわれたが,真率純情で,平明直截な詩情ある句を成した。〈海は帆に埋れて春の夕かな〉(《蘆陰句選》)。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大魯」の解説

大魯 たいろ

吉分大魯(よしわけ-たいろ)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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