水離れ(読み)ミズバナレ

デジタル大辞泉 「水離れ」の意味・読み・例文・類語

みず‐ばなれ〔みづ‐〕【水離れ/水放れ】

暖められて水が冷たくなくなること。
ようやく―のした茶釜の湯を」〈長塚
水面から離れること。また、水中から取り出すこと。
「総じて鯉は―が大事ぢゃと申すに依って」〈虎寛狂・鱸庖丁
親子夫婦などが離れ離れになること。
「つれなき―、立っても居てもあられねば」〈浄・八百屋お七
大坂堂島の米市で、大引けの前に仲買人が立ち去ること。
「早や追ひ立てる―」〈浄・盟約大石〉

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