水神遺跡(読み)みずかみいせき

日本歴史地名大系 「水神遺跡」の解説

水神遺跡
みずかみいせき

[現在地名]安代町 浅沢 土沢

安比あつぴ川によって形成された標高約二八〇メートルの丘陵地裾野上にあり、東北自動車道八戸線建設に伴って昭和五九年(一九八四)調査され、縄文時代竪穴住居跡二三棟・土壙一八六基・落し穴状遺構四六基、弥生時代竪穴住居跡一棟、古代竪穴住居跡一棟などが検出された。縄文時代竪穴住居跡を時期区分すると中期末六・後期前葉三・後期末葉一一・後期と思われるもの二・不明一である。中期末の住居跡は円形基調に長円・楕円形で、規模は最大四・六六メートルに三・五三メートル、最小二・四メートルに二・二メートル。柱穴は壁柱穴七個、主柱穴三個のものがあるが、大半は不明である。炉は石囲炉が多く、石組み複式炉もみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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