基調（読み）きちょう

精選版 日本国語大辞典

き‐ちょう ‥テウ【基調】

〘名〙

① 楽曲の基礎となるおもな調子。主調。

② 絵画、装飾などで、その中心となっている色。

※浮世絵の曲線（1923）〈寺田寅彦〉「浮世絵人物画の焦点或は基調をなすもの」

③ 作品、思想、行動などの底を流れる基本的な考え方や傾向。

※こゝろ（1914）〈夏目漱石〉三一「学問の交際が基調(キテウ)を構成している二人の親しみに」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

き‐ちょう〔‐テウ〕【基調】

１ 思想・行動・学説・作品などの根底にある基本的な考え・傾向。「国際協調を基調とする外交」
２ 絵画や装飾などで、その中心となっている色。「青を基調とした作品」
３ ⇒主調しゅちょう1
[類語]基本・大本おおもと・基礎・根本こんぽん・根幹・中心・基軸・基底・根底・基もとい・土台・下地・初歩・いろは・ABC・基盤・基幹・基部・大根

出典　小学館

普及版 字通

【基調】きちよう

楽の主調。

字通「基」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」