水木京太(読み)みずききょうた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「水木京太」の意味・わかりやすい解説

水木京太
みずききょうた
(1894―1948)

劇作家、演劇評論家。本名七尾(ななお)嘉太郎。秋田県に生まれる。慶応義塾大学文科卒業。小山内(おさない)薫に師事し、『三田文学』『学燈』編集のかたわら劇作・劇評に活躍、母校劇文学を講じた。約30編の戯曲は堅実な作風で知られ、代表作『殉死』(1926)は日本近代劇の古典の一つに数えられる。女優七尾怜子(れいこ)は娘。

[大島 勉]

『『殉死』(『現代日本戯曲選集5』所収・1955・白水社)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「水木京太」の解説

水木京太 みずき-きょうた

1894-1948 大正-昭和時代の劇作家,演劇評論家。
明治27年6月16日生まれ。小山内(おさない)薫に師事。戯曲の代表作に「殉死」がある。母校慶大の講師をつとめたほか,「三田文学」や丸善の「学鐙(がくとう)」を編集。戦後劇場」の創刊にくわわり,主幹となった。昭和23年7月1日死去。55歳。秋田県出身。本名は七尾嘉太郎。

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