水曜会(社会主義者グループ)(読み)すいようかい

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

水曜会(社会主義者グループ)
すいようかい

大正期の社会主義者のグループ。日本社会主義同盟が解散させられたのち、1921年(大正10)に山川均(ひとし)を中心につくられた。メンバーは西雅雄(まさお)、田所輝明(たどころてるあき)、稲村隆一(いなむらりゅういち)、上田茂樹(しげき)、高橋貞樹(さだき)らで、徳田球一(きゅういち)、渡辺政之輔(まさのすけ)らも参加した。ロシア革命、労働運動、普通選挙などの研究や討議を行い、日本共産党の結成には会員の大半が参加した。この会が中心となって発行した雑誌『前衛』は同党の事実上の機関誌となった。

[吉見義明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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