気晴(読み)きばらし

精選版 日本国語大辞典 「気晴」の意味・読み・例文・類語

き‐ばらし【気晴】

〘名〙
① (━する) 不愉快な気持をさっぱりと払い除くこと。ふさいでいる気分をはらすこと。気散じ。うさばらし。きほうじ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※通俗古今奇観(1814)三「酒をあたため来れ、消悶(キバラシ)せん」
② (Zerstreuung の訳語) 哲学で、人間自己実存重荷にたえかねて、そこから逃避し、他人のことや他のことへと注意の目をむけ、自己の問題性をまぎらわせてしまうことをいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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