重荷(読み)おもに

精選版 日本国語大辞典 「重荷」の意味・読み・例文・類語

おも‐に【重荷】

〘名〙
① 重量の多い荷物。重い荷物。
古今(905‐914)雑体・一〇五八「人恋ふる事をおもにと担ひもてあふごなきこそわびしかりけれ〈よみ人しらず〉」
※東照公遺訓(江戸末)「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくがごとし。いそぐべからず」
② 重量によって、その運賃を計算する船積みの荷物。重量荷物。
物事をするのに非常に負担となるような事柄重圧となるような負担や苦労。重任
謡曲恋重荷(1423頃)「これは重き巖にて候ふを綾羅錦紗をもって包み、恋の重荷と名付けて候」
能楽小道具の一つ。「恋重荷(こいのおもに)」の曲に用いる、錦の包み。

じゅう‐か ヂュウ‥【重荷】

〘名〙
① おもい荷物。おもに。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「重荷を遠送するに、尽く利あるには非ず」 〔新唐書‐張建封伝〕
② 重い負担。重任。おもに。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「重荷」の意味・読み・例文・類語

おも‐に【重荷】

重い荷物。
能力をこえた大きな責任。「今回の役目重荷に感じる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android