毛田村(読み)けたむら

日本歴史地名大系 「毛田村」の解説

毛田村
けたむら

[現在地名]三加茂町毛田

中庄なかしよう村の東、吉野川南岸に位置し、東は美馬みま半田はんだ(現半田町)、南は美馬半田奥はんだおく(現同上)。吉野川北岸の清水しみず(現三野町)と結ぶ毛田渡があった。中世には金丸かなまる(金丸東庄)として推移した。慶長期(一五九六―一六一五)のものと推定される国絵図に「けた」とみえる。同二年の分限帳では宅田村と誤記され、三六九石余を中村藤兵衛が知行。同九年の東庄検地帳(三加茂町立歴史民俗資料館蔵)では田九町余・高九四石余、畠四六町一反余・高二七五石余。正保国絵図では毛田村として高三六九石余、ほか毛田村のうちとして大藤山おおとうやまがみえる。正保四年(一六四七)の海陸道度帳は毛田川(広さ一〇間・深さ五―六寸)を記し、現在の大藤谷おおとうだに川にあたるとみられる。寛文四年(一六六四)郷村高辻帳では田方九四石余・畠方二七五石余、芝山・小はへ山の注記があり、枝村として大藤山を記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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