殺鬼・刹鬼(読み)せっき

精選版 日本国語大辞典 「殺鬼・刹鬼」の意味・読み・例文・類語

せっ‐き【殺鬼・刹鬼】

〘名〙
① (「ぜっき」とも) 人を殺し、物をほろぼす恐ろしいもの。悪鬼羅刹(らせつ)
※大観本謡曲・綾鼓(室町末)「冥途のぜっ鬼阿防羅刹(あはうらせつ)。冥途のぜっきあはうらせつの、呵責もかくやらんと」
仏語万物をほろぼし去る無常をたとえていう語。さっき。
発心集(1216頃か)七「無常の殺鬼(さっき・セっき)の来らざらんさきに出離の業をはげむべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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