殺す(読み)コロス

デジタル大辞泉 「殺す」の意味・読み・例文・類語

ころ・す【殺す】

[動サ五(四)]

㋐他人や生き物の生命を絶つ。命を取る。「首を絞めて―・す」「虫も―・さぬ顔」
㋑自分ではどうすることもできないで、死に至らせる。死なせる。「惜しい人を―・したものだ」

㋐活動や動作をおさえとどめる。「息を―・して潜む」「感情を―・す」「声を―・して笑う」
㋑勢いを弱める。「球速を―・したカーブ
その人・物がもつ能力・素質長所などを発揮できない状態にする。特性・持ち味などをだめにする。「せっかくの才能を―・してしまう」「濃い味付けで素材のうまみを―・している」
相手を悩殺する。惑わせる。「男を―・すまなざし
競技やゲームなどで、何かの方法によって相手方が活動できないようにする。
㋐野球で、アウトにする。「牽制球走者を―・す」
相撲で、相手の差し手をつかみ、または押しつけて動きを封じてしまう。
囲碁で、相手の石を攻めて、目が二つ以上できない状態にする。「端の石を―・す」
動詞の連用形に付いて、いやになるほどその動作をする意を表す。「ほめ―・す」
質に入れる。
脇差曲げ、夜着を―・して」〈黄・金銀先生再寝夢〉
[可能]ころせる
[下接句]息を殺す窮鳥懐に入れば猟師も殺さずくすり人を殺さず薬師くすし人を殺す声を殺す大の虫を生かして小の虫を殺す角をめて牛を殺す天道人を殺さず二桃にとう三子を殺す虫も殺さない虫を殺す
[類語]消す

し・す【殺す】

[動サ下二]死なせる。ころす。
「命はな―・せ給ひそ」〈・上・歌謡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「殺す」の解説

殺す

英国の作家J・G・バラード長編小説(1988)。原題《Running Wild》。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android