此代村(読み)このしろむら

日本歴史地名大系 「此代村」の解説

此代村
このしろむら

[現在地名]丹後町此代

川河口左岸へい村の西方いぬヶ岬を含む海岸部に位置する。古代は「和名抄」に記される竹野たかの郷の地とされる。

村名は村内にある安楽あんらく寺境内の、大永二年(一五二二)年紀をもつ六面石幢の刻銘に「此代村」とみえ、中世末の丹後国御檀家帳に「このしろの里 家五拾軒斗」とあり、続けて「おかとの・まへの太夫殿・さしの太夫殿・みつくはり殿・たいとう孫太郎殿・かうしや殿・大西太夫殿・かわとの太夫殿・つのと三郎治郎殿・さかね孫三郎殿・中野うま太夫殿・おかの治郎太夫殿・衛門治郎殿・かこや太夫殿・西の三太夫殿・川田の太夫殿」の名が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報