20世紀日本人名事典 「正木 ひろし」の解説
正木 ひろし
マサキ ヒロシ
昭和期の弁護士
- 生年
- 明治29(1896)年9月29日
- 没年
- 昭和50(1975)年12月6日
- 出生地
- 東京市本所区(現・東京都墨田区)
- 本名
- 正木 旲(マサキ ヒロシ)
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学法学部独法科〔大正12年〕卒
- 経歴
- 昭和2年に弁護士開業し、主に民事事件を取り扱う。12年個人時事雑誌「近きより」を創刊、軍国主義と官僚を勇敢に批判した。19年“首なし事件”をきっかけに刑事弁護士に転じる。戦後も人権問題に取り組み、八海事件、三鷹事件、丸正事件など冤罪事件、プラカード事件、チャタレー裁判などを担当。正義の追求に執念をもやし、司法権力を告発する。著書は「日本人の良心」「裁判官」「検察官」「告発」「近きより」「人生断章」などの他、「正木ひろし著作集」(全6巻)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報