横峰寺(読み)よこみねじ

日本歴史地名大系 「横峰寺」の解説

横峰寺
よこみねじ

[現在地名]小松町石鎚

石鎚いしづちの東北部、西条市との境の深山に位置する。石鎚山福知院と号し、真言宗御室派。本尊大日如来。四国霊場八十八ヵ所の六〇番札所

寺伝では白鳳二年役小角の開基というが、「小松邑誌」の千足山村の項に「仏光山往古号石土山福知院横峯仁和寺末四国霊場第六〇番札所石鎚山社別当灼然諡石仙菩薩開基(中略)聖人入滅ノ后上仙上人先師ノ肖像ヲ造テ当山ニ安置シ石仙菩薩ノ尊号ヲ奉リ一宇ヲ営テ(中略)今ノ石仙堂是ナリト云(中略)第二世光定上人」とあり、山号は現在は旧に復していることがわかる。大同(八〇六―八一〇)の頃、弘法大師が一七日の護摩を修した跡が石土山遥拝所となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「横峰寺」の解説

横峰寺

愛媛県西条市にある寺院。7世紀半ば、役行者の開基と伝わる。真言宗御室派。山号は石づち山(石づちの「づち」の漢字表記は金へんに“夫”)、院号福智院。本尊は大日如来。四国八十八ヶ所霊場第60番札所。石鎚山(標高1982m)の中腹、標高約750m付近に位置し、「遍路ころがし」と呼ばれる難所のひとつ。

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