榛莽(読み)シンボウ

デジタル大辞泉 「榛莽」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぼう〔‐バウ〕【××莽】

草木が群がり茂っている所。また、群がり茂った草木。しんもう。
高山に攀じ―を開き」〈津田真道明六雑誌一四〉

しん‐もう〔‐マウ〕【××莽】

しんぼう(榛莽)」に同じ。
「終古不開蝦夷地うつらせ―を開拓して」〈染崎延房・近世紀聞〉

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精選版 日本国語大辞典 「榛莽」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぼう ‥バウ【榛莽】

〘名〙 (「榛」ははしばみ、「莽」はくさむらの意で、ともに群がり生えるところから) 群がり茂った草木。また、その場所。しんもう。
※済北集(1346頃か)九・答藤侍中「埋于榛莽、是予之所以憤激也」
※明六雑誌‐一四号(1874)天狗説〈津田真道〉「高山に攀ぢ榛莽を開き霊場を建て」 〔張耒‐読李碑詩〕

しん‐もう ‥マウ【榛莽】

〘名〙 (「もう」は「莽」の呉音) =しんぼう(榛莽)
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉一一「不開の蝦夷地に徙らせ蓁莽(シンマウ)を開拓して」

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