榛原町(読み)はいばらちよう

日本歴史地名大系 「榛原町」の解説

榛原町
はいばらちよう

面積:五三・三六平方キロ

榛原郡の南部に位置し、北は島田市・金谷かなや町、西は小笠おがさ菊川きくがわ町、南は相良さがら町、東は吉田よしだ町に接し、南東部は駿河湾に面する。東西八・八四キロ、南北七・六キロで、郡南部地方の中核都市。東端付近を坂口谷さくちや川が、中央部を勝間田かつまた川が牧之原まきのはら台地を開析して南東流し、駿河湾に注ぐ。坂口谷川の河口部は吉田町との境となっている。西部は牧之原台地の一部で、北端には高尾たかお山がある。海岸沿いを南北に国道一五〇号が通り、途中主要地方道細江ほそえ金谷線、県道榛原―金谷線・菊川―榛原線などを分岐する。また町のほぼ中央部を東西に東名高速道路が通り、西端に牧之原サービスエリアがある。

坂口谷川流域では上流部に海戸かいと遺跡、谷口部両側に前玉原さいたまはら遺跡・儘山ままやま遺跡などの縄文時代の遺跡があり、石器が採集されている。弥生時代の遺跡は辻川つじかわ遺跡・宮下みやした遺跡・倉見原くらみばら遺跡など中流右岸に集中している。古墳は初期古墳の倉見原三号墳が調査されている。

榛原町
はいばらちよう

面積:六四・六二平方キロ

口宇陀くちうだ盆地の一部、榛原盆地に立地。四周はおおむね標高四〇〇―八〇〇メートルの山地に囲まれるが、東の室生村との境には三郎さむろヶ岳(八七九・〇メートル)石割いしわり峠があり、南は菟田野うたの町、西は大宇陀町西北桜井市境には鳥見とみ(七四〇メートル)があり、北は山辺郡つげ村で境にかいひら(八二二・〇メートル)香酔こうずい(七九七メートル)、香酔峠、額井ぬかい(八一六メートル)など室生火山群の山々があり、町東南隅で吉野郡東吉野村と接している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報