極大原則(読み)きょくだいげんそく(英語表記)maximum principle

日本大百科全書(ニッポニカ) 「極大原則」の意味・わかりやすい解説

極大原則
きょくだいげんそく
maximum principle

経済学において家計行動や企業の行動などを分析するときに使用される一つの仮定概念。たとえば、一定所得諸種の財に対する好み、価格という三つの条件が与えられたもとで、家計は効用極大にするように各商品の消費量を決定すると仮定すれば、需要曲線やその他の消費者選択理論の命題を導き出すことができる。同様に、企業は総収入から総費用を差し引いた利潤を極大にするように産出量を決定すると仮定すれば、企業の供給曲線やその他の命題を導き出すことができる。

[畑中康一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android