極大(読み)きょくだい

精選版 日本国語大辞典 「極大」の意味・読み・例文・類語

きょく‐だい【極大】

〘名〙 (形動)
① 可能な限りの大きさ。きわめて大きいこと。また、そのさま。ごくだい
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五編目録「零砕の光陰集まりて極大の価値となる事」
関数の局所的性質の一つ。関数 f(x) のaにおける値 f(a) が、aのある近傍における他のどの値よりも大きいとき、f(x) はaで極大になるという。

ごく‐だい【極大】

〘名〙 (形動) (「ごく」は「極」の呉音) きわめて大きいこと。また、そのさま。きょくだい。
正法眼蔵(1231‐53)発菩提心極小をしらざるのみにあらず、極大をもまたしらざるなり」

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デジタル大辞泉 「極大」の意味・読み・例文・類語

きょく‐だい【極大】

[名・形動]
きわめて大きいこと。また、そのさま。「極大な被害」⇔極小
関数fx)がxaにおいて増加から減少状態に変わるとき、関数fx)はxaで極大であるという。このときのfa)を極大値という。→極小
ある流星群において、観測場所や観測条件によらず、流星の時間当たりの出現数がもっとも多くなること。→極大日
[類語](1大きい大きな大いなるでかいでっかいどでかい馬鹿でかい大振り大形大柄大口大作り大粒粗大肥大嵩張かさばビッグ巨大ジャンボジャイアントマクロマキシマムマンモスキングサイズ過大豪壮雄大壮大大規模壮麗広壮最大特大強大超弩級ちょうどきゅう大掛かり大仕掛け大大的でかでか/(2最大無限大

ごく‐だい【極大】

[名・形動]きわめて大きいこと。また、そのさま。きょくだい。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「極大」の意味・わかりやすい解説

極大
きょくだい

極値

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世界大百科事典(旧版)内の極大の言及

【極大・極小】より

…点cを含む一つの集合Eで定義された実数値関数f(x)があるとする。cに十分近いEのすべての点でf(x)≦f(c)となるとき,fcにおいて極大となる,あるいは極大値f(c)をとるという。cに十分近いEのすべての点でf(x)≧f(c)となるとき,fcにおいて極小となる,あるいは極小値f(c)をとるという。…

【微分】より

…したがってまた,ある区間で導関数の等しい二つの関数の差はその区間で定数である。 微分係数は関数の極大,極小を求めるのに用いられる。xaにおいて関数fが極大であるとは,aのある近傍でfが定義されていて,かつその近傍の中のすべてのxに対してf(x)≦f(a)が成り立つことである。…

※「極大」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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