業突張(読み)ごうつくばり

精選版 日本国語大辞典 「業突張」の意味・読み・例文・類語

ごう‐つくばり ゴフ‥【業突張・強ガウ突張・剛ガウ突張】

〘名〙 (形動) 非常に欲ばりでがんこなこと。ひどく強情で意地の強いこと。また、そのような人やさま。ごうつく。
人情本・梅之春(1838‐39)二「あきれた色深(ゴフツクバリ)だァ」
[語誌]江戸後期に見られる仏語「ごう(業)」や「ごうさらし(業曝)」との関連が考えられ、「泪の怨(うらみ)を受くると云ふは、能く能く因果な業の蹲踞(ツクバヘ)」〔人情・珍説豹の巻‐後〕、「慾に目が眩れ殺すとは、能々業のつくばった此身の上」〔合巻・一番太鼓春の曙〕などの表現から生じたものか。なお、「強つくばり」という表記は、後に「業」の意義が忘れられてできた当て字と考えられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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