梟(漢字)

普及版 字通 「梟(漢字)」の読み・字形・画数・意味


11画

[字音] キョウ(ケウ)
[字訓] つよい・ふくろう・さらしくび

[説文解字]

[字形] 会意
鳥の省+木。〔説文〕六上に「不孝の鳥なり。日至に梟を捕りて之れを(たく)す」という。不孝の鳥とは鴟(しきよう)をさす。〔漢書、郊祀志上〕の〔孟康注〕に「梟は鳥名。母をらふ」、また〔如淳注〕に「、東郡をして梟をらしむ。五五日、梟羹(けうかう)を作りて、以て百官に賜ふ。其の惡鳥なるを以ての故に、之れをらふなり」とあり、古く梟のことがあって、のち夏至(げし)梟羹の俗となったのであろう。梟は悪鳥で猛禽、ゆえに乱世の雄将を梟将梟雄という。わが国にも「梟師(たける)」の語がある。(きよう)に借用し、さらし首をいう。

[訓義]
1. ふくろう。
2. つよい、たけだけしい、みだす。
3. と通じ、さらす、さらしくび。

[古辞書の訓]
和名抄〕梟 布久呂布(ふくろふ)、辨色立に云ふ、佐計(さけ)〔箋〕谷川氏曰ふ、佐計は蓋し號の義ならん 〔名義抄〕梟 フクロフ・サケ

[熟語]
梟悪梟夷・梟音梟猾梟悍梟騎梟棋梟梟・梟・梟鏡・梟県梟懸・梟呼・梟・梟羹・梟才・梟斬・梟示梟鴟・梟首・梟心梟帥・梟・梟張梟殄梟悖・梟薄・梟風・梟名・梟滅梟猛・梟雄・梟勇・梟乱・梟令梟盧・梟牢
[下接語]
獲梟・梟・鴟梟・捕梟・用梟

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報