梅岳寺(読み)ばいがくじ

日本歴史地名大系 「梅岳寺」の解説

梅岳寺
ばいがくじ

[現在地名]新宮町立花口

立花たちばな山の北東麓にある曹洞宗寺院。立花山と号し、本尊聖観音。県指定史跡。「続風土記」によれば初め花谷山神宮寺といったが、天正三年(一五七五)戸次鑑連(立花道雪)が母養孝院を葬り、梅岳寺養孝ようこう院と改めた。同一三年鑑連は養孝院の隣に葬られ、法名は梅岳寺殿福厳道雪居士。同一五年道雪の嗣子統虎(柳川藩立花氏初代宗茂)秀吉により筑後柳川に移され、梅岳寺を柳川に移して菩提寺とし、福厳ふくごん寺と称した。

梅岳寺
ばいがくじ

[現在地名]川上村 立野

曹洞宗。楊岐山と号し、本尊は聖観音。

「注進案」によれば、開創は明らかでないが、楊岐の会禅師の古跡と伝え、楊岐ようき庵と称していた。正保二年(一六四五)愚徹三休が中興し、楊岐庵を山号とし、梅の多い地であったことから梅岳寺と称したという。境内には本堂・釣屋・位牌堂・庫裏長屋山門があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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