梁木島番所跡(読み)はりのきじまばんしよあと

日本歴史地名大系 「梁木島番所跡」の解説

梁木島番所跡
はりのきじまばんしよあと

[現在地名]南信濃村八重河内字夏戸

青崩あおくずれ峠の北麓、峠から約四キロ下った所に位置する。

元和元年(一六一五)の大坂夏の陣の折、大坂方の落人が山内に紛れ込むのを取り締るように命じられた遠山土佐守景直が、満島みつしま番所(現天龍村)とともに設置したのが始まりと伝えられる(長野県史蹟名勝天然紀念物調査報告)

秋葉道を通過する小白木・榑木その他の林産物を山奉行の証文、後には飯島代官所の裏判手形と照合し、検査・統制するのを主たる任務とし、付帯的に女人鉄砲の取締も行った。番人は遠山氏の一族遠山重内(世襲)で、寛文一一年(一六七一)より二人扶持を給され、幕府役人として待遇された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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