桜目村(読み)さくらのめむら

日本歴史地名大系 「桜目村」の解説

桜目村
さくらのめむら

[現在地名]古川市さくら

江合えあい川北方に開ける水田地帯にあり、栗原郡の最南部に属する。北は長岡ながおか村、南の江合川対岸は志田郡小泉こいずみ村、東は沢田さわだ村、西は玉造たまつくり三丁目さんぢようのめ村と接する。村名は鹿島山桜目寺により、桜目寺はもとは桜芽寺と記し、用明天皇手植の桜が芽を生じて大樹に生長したという(宮沢村誌)。桜目寺は現在の真言宗智山派正林しようりん寺にあたると思われる。正保郷帳に田一〇三貫四八二文・畑一〇貫七〇九文とあり、ほかに同所新田七貫七〇四文があり、水損と注記される。「封内風土記」によれば戸数四一とあり、「要害八反田」には元禄六年(一六九三)以来一族石母田氏が一千五〇〇石を領していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報