根腐(読み)ねぐさる

精選版 日本国語大辞典 「根腐」の意味・読み・例文・類語

ね‐ぐさ・る【根腐】

〘自ラ四〙 (「ねくさる」とも)
食物などが腐る。
多聞院日記‐永祿一一年(1568)五月二一日「うどんの粉をねくさらせぬは、くろ金を入て置也と」
② (多く「命がねぐさる」の形で、人をののしっていう) 余命いくばくもない。命運つき果てる。
浄瑠璃・浦島年代記(1722)入部の纜「女御ゆかりを思召助けられたる命、ねぐさって死に来たか」
③ (多く「根性がねぐさる」の形で) 性根(しょうね)が腐る。
※浄瑠璃・菖蒲前操弦(1754)二「主が主なれば根性迄がねぐさったか」

ね‐ぐされ【根腐】

〘名〙 (「ねくされ」とも) 根がくさること。性根(しょうね)が腐ること。また、命が絶えること。ねぐさり。
歌舞伎・上総綿小紋単地(1865)三幕「うぬらが命も根腐(ネクサ)れに、おれが蹴爪で蹴殺さうか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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