デジタル大辞泉
「根生」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ね‐おい ‥おひ【根生】
〘名〙
①
草木などの根が生え育つこと。また、その草木。根つき。
※
暁月夜(1893)〈樋口一葉〉一「根生
(ネオ)ひの
ばらの花」
② 江戸時代、その村に生まれ、自己の
田畑を持っていた自作農。草分。
旧家。
③ 転じて、生まれた土地で成長したもの。また、代々その土地で業を営むもの。土地っ子。
はえぬき。
※浮世草子・立身大福帳(1703)三「所に根おひの能衆と参会しても、不作法をも見とがめられず」
※春迺屋漫筆(1891)〈
坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし「フト聴けば東京根生
(ネオヒ)の人かと思はるるまでに」
④ うまれつき。うまれついての
家柄。家筋。
素姓(すじょう)。
※俳諧・毛吹草(1638)五「根生(ネオヒ)より大名竹の子共哉〈意敬〉」
⑤
歌舞伎で、その土地に先祖代々住み、常にその土地で人気を得ている
役者。根生役者。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報