栗駒町(読み)くりこままち

日本歴史地名大系 「栗駒町」の解説

栗駒町
くりこままち

面積:二四四・七八平方キロ

郡北部に位置し、岩手県・秋田県にもまたがる栗駒山(一六二七・七メートル)南東麓に広がる。北は岩手県一関いちのせき市、東は金成かんなり町、南東は築館つきだて町、南は鶯沢うぐいすざわ町・一迫いちはさま町、南西は花山はなやま村、北西はわずかに秋田県雄勝おがち東成瀬ひがしなるせ村と接する。郡内最大の面積をもつが、七割近くが山林原野で占められ、耕地は栗駒山などを水源とし南東流する二迫にのはさま川・三迫さんのはさま川流域にわずかにみられる。そのためかつては林業養蚕業・畜産業などが盛んであったが、のち水田耕作が生業となり、近年は観光資源の開発が進められた。昭和四三年(一九六八)栗駒山が国定公園の指定を受け、同五二年には同山中腹に勤労者いこいの村が建設され、スキー場・キャンプ場なども造られた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報