染透・沁透(読み)しみとおる

精選版 日本国語大辞典 「染透・沁透」の意味・読み・例文・類語

しみ‐とお・る ‥とほる【染透・沁透】

〘自ラ五(四)〙 液体気体が物の中に深く浸透する。また、比喩的に、心に強く感じる。骨身にこたえる。しみいる。しみこむ。しみわたる。
万葉(8C後)一六・三八一一「恋しくに 痛き吾が身そ いちしろく 身に染登保里(しみトホリ) むらきもの 心砕けて 死なむ命」
春潮(1903)〈田山花袋〉一六「空気は肌に沁み徹るばかりに澄み渡って」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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