普及版 字通 「杵(漢字)」の読み・字形・画数・意味
杵
人名用漢字 8画
[字訓] きね・きぬた
[説文解字]
[字形] 形声
声符は午(ご)。午に(卸)(しや)の声がある。午は杵の形で杵の初文。〔説文〕六上に「舂(うすつ)く杵なり」という。舂・秦の字の上部は、午(杵)を両手でもつ形である。午は古く呪具ともされ、は杵を拝する形で、(御)・禦の初文。また楯(たて)の形で楯の意に用い、〔書、武成〕「血れて杵を漂(ただよ)はす」の杵は櫓、すなわち盾の意である。
[訓義]
1. きね。
2. きぬた、きぬたのつち、つち。
3. たて。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕杵 キネ・ツチ 〔字鏡集〕杵 キネ・タテ・ツク・ツチ
[語系]
杵thjiaは舂sjiong、秦dzienの字に午を含む関係があり、みな杵を用いることをいう。
[熟語]
杵歌▶・杵臼▶・杵声▶・杵砧▶・杵土▶・杵頭▶
[下接語]
衣杵・倚杵・遠杵・寒杵・臼杵・急杵・挙杵・玉杵・舂杵・杵・築杵・砧杵・杵・漂杵・夜杵・薬杵・乱杵・両杵・弄杵
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報