東栄(読み)とうえい

改訂新版 世界大百科事典 「東栄」の意味・わかりやすい解説

東栄[町] (とうえい)

愛知県東部,北設楽(きたしたら)郡の町。人口3757(2010)。木曾山脈南端に位置し,南東は静岡県に接する。振草川流域を占める農林業の町で,中央部を貫流する大千瀬川の段丘上に中心地本郷があり,江戸時代は信濃三河を結ぶ別所街道(現,国道151号線)の宿場町として栄えた。町域の大部分山林で,杉,ヒノキなどの良材やシイタケを産する。米作に加えて,茶栽培やブロイラーの飼養も行われている。古くから製材業やセリサイト(絹雲母鉱業が盛んであるが,近年自動車部品,縫製加工などの工場も進出している。景勝地大入(おおにゆう)渓谷のある東部一帯は天竜奥三河国定公園に,南部の明神山周辺は振草渓谷県立自然公園に指定されている。町内各地で行われる花祭は国の重要無形民俗文化財。南端をJR飯田線が通る。
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普及版 字通 「東栄」の読み・字形・画数・意味

【東栄】とうえい

東ののき。〔礼記、喪大記〕復(ふく)(屋上の魂よばい)するとき、~皆東榮より升(のぼ)り、中屋に(棟)を履(ふ)み、北面して三たび號(よ)ぶ。

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