東京府(読み)とうきょうふ

山川 日本史小辞典 改訂新版 「東京府」の解説

東京府
とうきょうふ

東京都の前身。1868年(明治元)7月から1943年(昭和18)6月まで存続。開設当初の府域は旧町奉行の支配地内だったが,1872年5月には現行23区の範囲拡大。その後,78年2月に伊豆七島,80年10月に小笠原諸島,93年4月に西多摩南多摩・北多摩3郡が編入され,ほぼ境域確定。府庁舎は当初,幸橋御門内の旧大和郡山藩邸におかれたが,94年7月新庁舎が完成し,麹町区有楽町2丁目に移転

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の東京府の言及

【東京[都]】より

…1868年(明治1)江戸を支配下に置いた維新政府は5月江戸府を置き,次いで鎮台を置いて寺社,町,勘定三奉行を廃して社寺,市政,民政三裁判所を設けた。さらに7月江戸が東京と改称されたのに伴い,鎮台および関八州鎮将を廃して鎮将府を置き,駿河以東13国を管轄させ,また江戸府を改めて東京府とした。しかし当初の東京府の管轄域は府内の旧町奉行支配地(町地)にすぎず,しだいに広げられていったものの,武家地が正式に管轄下に置かれたのは69年11月であった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」