木ノ下町(読み)きのしたまち

日本歴史地名大系 「木ノ下町」の解説

木ノ下町
きのしたまち

[現在地名]大津市木下町きのしたちよう

あみ町の南東に位置する。木ノ下村域に町割が行われた片側町。元禄一五年(一七〇二)の膳所総絵図(中村家蔵)町名がみえ、東海道筋の町並は一三二間余、家数三〇。膳所藩明細帳では当町のほか木ノ下村域の魚屋うおや町・船屋形ふなやがた・大津町を合せ家数八三・人数一八二。幕末膳所城下図によれば、網町境近くに竹蔵、東海道を挟んでその南に獄舎・吟味所とみえ、その東に二筋の武家地が置かれ、梅垣氏・森氏らの名がみえるが、この武家地の北西端には牢屋敷がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報