デジタル大辞泉
「朝鮮朝顔」の意味・読み・例文・類語
ちょうせん‐あさがお〔テウセンあさがほ〕【朝鮮朝顔】
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ちょうせん‐あさがお テウセンあさがほ【朝鮮朝顔】
〘名〙 ナス科の一年草。アジア熱帯地方の原産で、日本へは江戸時代に輸入され、薬用として栽培されたが、今日ではあまり見られない。高さ約一メートル。葉は
長柄をもち互生するが、しばしば対生状になる。葉身は広卵形で先はとがり縁は波状。夏から秋にかけ、葉腋に
アサガオに似た白い漏斗状花をつける。花冠は長さ一〇~一五センチメートル、筒部が長く、先は浅く五裂して裂片の先は尾状にとがる。果実は径約二・五センチメートルの球状の
蒴果で短いとげがあり、
灰色の
種子を多数含む。全株にアルカロイドを含み、葉と種子は薬用。葉は曼陀羅葉と呼び、ぜんそくに用いる。また、
華岡青洲が手術に用いた麻酔剤には、この種子が含まれていた。
猛毒なので量を誤ると発狂状態となる。漢名、曼陀羅草。
きちがいなすび。まんだらげ。〔大和本草(1709)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報