朝川寺(読み)ちようせんじ

日本歴史地名大系 「朝川寺」の解説

朝川寺
ちようせんじ

[現在地名]豊能町木代

木代の門所きしろのかどんじよにある曹洞宗寺院。向陽山と号し、本尊釈迦如来。開創年代は不詳だが、朝川寺由緒書(寺蔵文書)によれば、山城石清水いわしみず八幡宮別当の善法寺家が霊厳を開山として、初め大円おおまる(現切畑)に大円寺と号して建立、のち境内狭小のため現在地に移建して現寺名に改めたという。移建は文明七年(一四七五)以前のことではないかと推定される。

当地は鎌倉初期以後、石清水八幡宮領の木代庄域で、同庄は善法寺家が伝領した。文明七年八月二七日の法眼尭実渡付状(寺蔵文書)によれば、同年四月に石清水八幡宮の善法寺興清は、木代庄の牛丸名にあった朝川院を祈願寺として長日祈願するように同院の宗寿に命じ、八月に預所尭実が同院の敷地・山林などを検地して宗寿に寄進している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android