朝国村(読み)あさくにむら

日本歴史地名大系 「朝国村」の解説

朝国村
あさくにむら

[現在地名]甲西町朝国

野洲やす川右岸に位置し、北をおもい川が流れる。南は三雲みくも村、北は岩根いわね村、東の思川上流は下山しもやま(現水口町)。延慶二年(一三〇九)三月一一日の心光譲状(山中文書)柏木かしわぎ御厨の四至示として「あさ国のてんしんのもり」とみえ、康永二年(一三四三)三月二八日の岩根政所下知状(同文書)では岩根郷「重弘名田地荒野」と境を接していたことが知られる。永享三年(一四三一)一一月一四日の足利義教御教書案(同文書)では「岩根朝国」のうち「中下八田村」をめぐって山上やまのうえ(現蒲生郡竜王町)と境相論を行っている。朝国には等持とうじ(跡地は現京都市中京区)領が一部含まれていたが、永享四年八月に室町幕府料所とされた(御前落居奉書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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