精選版 日本国語大辞典 「有合」の意味・読み・例文・類語
あり‐あ・う ‥あふ【有合】
[1] 〘自ハ四〙
① 人がちょうどそこに居あわせる。まさしくそのところにいる。
※土左(935頃)承平五年二月九日「京よりくだりしときに、みな人、子どもなかりき。いたれりし国にてぞ、子うめるものどもありあへる」
② たまたま行きあう。出会う。行きあわせる。また、生きていてそのことに出あう。
③ ものがたまたまそこにある。折よくその場にある。ありあわせる。
※浮世草子・風流曲三味線(1706)六「持(もた)せ来(きた)られし有合(アリアフ)金二百両を」
[2] 〘自ハ下二〙 =ありあう(有合)(一)
あり‐あわ・せる ‥あはせる【有合】
〘自サ下一〙 ありあは・す 〘自サ下二〙
① ものがちょうどよくその場にある。たまたまそこにある。持ち合わせる。
※浮世草子・好色五人女(1686)二「幸(さいわひ)遣銀(つかひぎん)は有合す」
② 人が折よくその場に居あわす。たまたまその場に居る。また、行き合わせる。
※浮世草子・武道伝来記(1687)三「折ふし、御ぜんに豊田隼人(はやと)と云(い)ふ大目付有合(アリアハ)せ」
あり‐あわせ ‥あはせ【有合】
あり‐あわ・す ‥あはす【有合】
[1] 〘自サ下二〙 ⇒ありあわせる(有合)
[2] 〘自サ五(四)〙 =ありあわせる(有合)
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