曾代村(読み)そだいむら

日本歴史地名大系 「曾代村」の解説

曾代村
そだいむら

[現在地名]美濃市曾代など

長良川左岸に位置する山方の村。現市街地の梅山うめやま町をも含む。郡上ぐじよう街道が南北に通り、長良川は村の北方で支流板取いたどり川を合流。対岸は北から立花たちばな村・安毛あたげ村・前野まえの村、南は上有知こうずち村。曾田井とも記す。観応元年(一三五〇)五月一一日の足利義詮下知状(東洋文庫蔵)に「金蓮華院領美濃国上有智庄北方各別名内曾田井郷」とみえ、同郷の未済年貢についての雑掌幸賢の訴えを裁決し、地頭刑部卿言範に年貢弁済を命じている。康正二年(一四五六)の「造内裏段銭并国役引付」に「入江殿御領、(中略)美濃国曾代」とみえ、当地ほか二ヵ所の段銭は五貫文であった。

慶長郷帳では村高一七〇石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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