曹源寺跡(読み)そうげんじあと

日本歴史地名大系 「曹源寺跡」の解説

曹源寺跡
そうげんじあと

[現在地名]永源寺町高野

永源寺の谷奥にあった臨済宗寺院で、集雲山と号し、永源寺四派の一。明徳二年(一三九一)永源寺四世霊仲禅英により創建されたという。禅英は同三年一月六日「七条綿屋」に預けている一〇貫文を死後当寺へ寄進することとし、この代で二石の得分を買い位牌をたてて菩提を弔うよう願っている(「禅英置文」永源寺文書)。禅英は応永一七年(一四一〇)五月没。翌一八年五月六日には大鐘が鋳造された(瑞石歴代雑記)応仁の乱の最中、五山の名僧横川景三・桃源瑞仙らは当寺龍門りゆうもん庵に滞在した。文明元年(一四六九)小倉実澄により寺内景勝の地に識蘆しきろ庵が建立されると、横川は同庵に移った(「京花集」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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