永源寺町(読み)えいげんじちよう

日本歴史地名大系 「永源寺町」の解説

永源寺町
えいげんじちよう

面積:一八一・二七平方キロ

県南東部にあり、北は三重県員弁いなべ藤原ふじわら町・犬上いぬかみ郡多賀町・愛知えち愛東あいとう町、西は八日市市、南は蒲生がもう郡日野町・甲賀郡土山つちやま町、東は員弁郡北勢ほくせい町・大安だいあん町、三重県三重郡菰野こもの町に接する。北に御池おいけ岳、東に藤原岳・りゆうヶ岳・釈迦しやかヶ岳、南に御在所ございしよ山・雨乞あまごい岳など鈴鹿山脈の一〇〇〇メートル級の山が連なり、鈴鹿山脈から流れ北東から南西へ流下する愛知川などに沿って集落があり、西方は湖東平野の東端を占める。県第二の広い面積をもつが、町域の大部分を山地が占め、田畑は少ない。ほぼ愛知川に沿って国道四二一号が町域を横断する。この道は中世の八風はつぷう峠を越えて伊勢に入る八風街道とほぼ重なり、伊勢と近江を結ぶ主要通路として利用された。そのほか治田はつた峠を越えるきみはた越、ひら峠を越える千草ちぐさ越も伊勢への道筋として重視されたが、現在は登山道・林道となっている。町域は蛇砂へびすな川流域と和南わなみ川上流部が蒲生郡、愛知川左岸山上やまかみから神崎川上流部の杠葉尾ゆずりおまでは神崎郡高野たかのから茨川いばらかわまでの愛知川右岸は愛知郡に属した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報