書潰(読み)かきつぶす

精選版 日本国語大辞典 「書潰」の意味・読み・例文・類語

かき‐つぶ・す【書潰】

〘他サ五(四)〙
① たくさん書いて筆先をへらし、つぶす。
四河入海(17C前)九「先生、年のわかかっし時は、一掃に千兎禿ほどものをかいて、筆を、かきつふしたぞ」
書画などを書いて、失敗したり、気に入らなかったりして不用にする。
※今年竹(1919‐27)〈里見弴〉濠沿の家「書きつぶした唐紙や画箋紙を巻いて擲り込んである」

かき‐つぶし【書潰】

〘名〙 書き誤ったり、気に入らなかったりして、不用にした書画の類。
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉八「刻苦の跡いちじるしく、台の書(カ)きつぶし淵腰のわり模様」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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