ふで‐さき【筆先】
〘名〙
① ふでのさき。筆の穂さき。
※
俳諧・はつたより(1702)「筆先
(サキ)にはねる木の葉や
三上山〈栢十〉」
② 筆で書くこと。筆の運び。転じて、
文章の書きよう。
※俳諧・
宗因七百韵(1677)「誰も是には筆先の月〈宗因〉 哥か詩かただはをかれぬ花の陰〈弘氏〉」
※大本神諭‐火之巻(1920)〈
出口ナオ〉明治三三年閏八月朔日「今出る五十冊の筆先は、是から誰が参りても、今迄の如うに直接の筆先を、自由に写さすでないぞよ」
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デジタル大辞泉
「筆先」の意味・読み・例文・類語
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世界大百科事典(旧版)内の筆先の言及
【出口なお】より
…94年に金光教の布教師となったが,のち決別して大本教を独立させ,みずからを〈艮の金神〉と称し,病気治しを中心とした宗教活動をはじめた。しかし,なぜ病気が直るのか,なぜ信仰によって幸福になれるのかといった,救いの哲学を生み出すことができず,みずからの体に宿った〈艮の金神〉を理解し,みずから神の言葉をしるした〈筆先〉を教義として体系化してくれる協力者を求めつづけた。98年上田喜三郎([出口王仁三郎])と出会い,翌99年王仁三郎は大本教へ入会,1900年なおの五女すみと結婚し,5年をかけて教義の体系化に力をそそいだ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」