書を読むを好めども、甚だしくは解せんことを求めず(読み)しょをよむをこのめども、はなはだしくはかいせんことをもとめず

故事成語を知る辞典 の解説

書を読むを好めども、甚だしくは解せんことを求めず

読書するときには、全体をおおまかに把握することの方が大切だ、ということ。

[使用例] あたり次第の書を読みはじめる。陶淵明所謂いわゆる「じんかい」位は未だいが時に一ページ読むに一時間もかかる事がある[国木田独歩*都の友へ、B生より|1907]

[由来] 四~五世紀、東晋王朝の時代の中国詩人、陶淵明(正式な名は陶潜)の「りゅう先生伝」という文章一節から。五柳先生という人物は、「書を読むを好めども、甚だしくは解せんことを求めず(読書は好きだが、無理してまで深く理解しようとは思わない)」と述べています。

〔異形〕読書はじんかいを求めず。

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